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25.05.20

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学生支援の最先端?「SSC」のナゾに迫る?

はじめまして、入試課の松浦です?
実は私、今年度から芸工大に就職した新人職員です!毎日が学びの連続で、今でもときおり大学構内で迷子になります。頼りない新人ではありますが、そのぶん新鮮な目で芸工大の魅力をお伝えできるかと思います?どうぞよろしく願いします!

芸工大から望む5月の山形。みどり滴るよい季節です。


さて、そんな私に初めて与えられたリポートテーマは「SSCの紹介」です。
はいはい、SSCね!任せてくださいよ!

……って、SSCってなに??
ということで、みなさんと一緒に勉強していきたいと思います。よろしくお付き合いください!


とりあえずGoogle様に頼り「東北芸術工科大学 SSC」で検索してみました。すると…何やら出てきました!

「web magazine GG」より。


なになに?

「学生一人一人の健やかな心身づくりをサポート」
記事を読んでみると、「SSC」とは「Student Support Center」の略のよう。訳すと「学生支援センター」みたいなことかな?

「…大体こういうのって学生の相談に乗りますよ~みたいな組織だよね?調べるまでもないんじゃ…?」

と独り言ちると、隣の席のS先輩が…「ふ。松浦クン甘いね、うちのSSCは普通の学生支援組織じゃないんだよ…」とにんまり。なんだ、そのナゾの組織……なんだか俄然興味がわいてきました。

「調べてみます!」

見通しもあいまいなまま、とりあえずSSCに連絡をし、インタビューを取り付けることに成功しました。


ところが…思わぬ事態が私を待っていました…。
気軽にお願いしたインタビュー。
気づいたら、まわりまわってSSC担当部署の課長さんが対応してくれることになったのです。
きゃー緊張するー?!


そしてインタビュー当日。
意を決して課長さんのもとへ。
緊張しながら「インタビューお願いします!」と声をかけると「こちらこそお願いします」と柔らかな笑顔で返してくださり一安心。

ミーティングスペースに案内していただき、いよいよインタビュー開始です。先ほどは柔らかい笑顔にほっとしてしまいましたが、まだSSCがナゾの組織なのは変わりません。油断大敵。


警戒しつつ、さっそくインタビューが始まりました。

SSCは芸工大生の生活を、陰に日向に支えています。


Q1. まず…SSCとはどのような組織ですか?

A. SSCは「スチューデントサポートセンター」の略で、学生支援に見識の深い教職員と、臨床心理士や看護師などで構成される活動体です。学生たちに寄り添い、心身の健康を守ることが目的です。

「大学生にもなればたいていのことは一人で乗り切れる」と思うかもしれませんが、そもそも人間は支えあって「生かしあう」生き物。一人で生きていけないから、家族や友達を必要とします。だから、大学生になっても悩みがあったり助けを求めたりする場面があって当然なんです。SSCはそんな学生たちを教職員みんなで支えていくことを大切にしています。実は2023年に誕生した新しい組織なんですよ。

「スローランニング」の一幕。初夏、早朝の空気を切って走る。こぼれる笑顔がさわやかです。


Q2. え、なぜ新しい組織をつくったのですか?

A. 学生たちの悩みって、最初は小さな種みたいなものがほとんどなんです。作品のこと、友達のこと、家族のこと、アルバイトのこと……いろんな小さな不安が、いつの間にか大きくなってしまう。そしてその不安の種を育てているのが、「一人で抱え込む」こと。だからこそ、SSCを「とりあえず行ってみよ」って、何もなくてもふらっと立ち寄れるくらい、気軽で身近な場所にしたかったんです。また、学生の「困りごとに対応する」というような「受け身」の組織ではなく、みんなが健康で元気に過ごせるように、積極的にイベントや情報を「発信」していく運動体にしたいという思いもありました。

「歩いて登ってBBQ」より。登山とBBQ、どっちがメインかって?それはご想像にお任せします……。


Q3. それって例えばどんなことですか?

A. 例えば、「アクティブプロジェクト」があります。これはSSCの企画?立案で行う、教職員と学生による合同イベントです。「一緒に食べ歩きしながら10キロ歩いてみない?」という企画には応募が殺到しました。他にも「千歳山登山」「スキーキャンプ」「ボードゲーム大会」などのイベントも行っています。

参加した学生たちからは「他の学科に友達ができた」「新しい気づきがあった」などの声が寄せられています。そしてまた、先生たちが楽しそうだったのもうれしかったですね(笑)。アクティブプロジェクトをきっかけに交友関係が広がった学生もいて、アクティブプロジェクトがこれからも学生たちにプラスのサイクルを生み出す起点になれたらうれしいな、と思っています。

冬に行われたスキーキャンプ。学部も出身地も違っても、気づけばみんな「仲間」になっていたのは、まさにゲレンデの魔法?


Q4. ほかにも「芸工大ならでは」という活動はありますか?

A. あります!「予防教育」「ピア?サポーター」などでしょうか。「予防教育」は自分の心身の健康を自己管理するための取り組みです。学校生活のリズムが崩れてしまう学生の多くは、食事?睡眠?栄養などの生活習慣で自分のコンディションを管理できていません。「予防教育」は、生活習慣を科学的見地から見直して、ちゃんと理解?納得して実践につなげてもらう取り組みです。

ちなみに、この「予防教育」は、学生の傾向や生活サイクルをふまえ組み立てられた、本学オリジナルのプログラムです。「ピア?サポーター」は、学生から365体育网址サポーターを募集し活動する制度です。「ピア?ヘルパー」という資格も取得できます。学生同士だから分かり合えるとか、話しやすい話題とかってあるものです。相談する側だけでなく、相談を受ける側も成長できる。そんな機会になってほしいと思っています。

SSC×学食で販売された栄養満点の「みどりの団子スープ」。「予防教育」の一環として企画?販売されました。


Q5. このページを見ている在学生や高校生にメッセージをお願いします。

A. 大学進学は、大きなライフイベントの一つです。「新しいことにチャレンジするぞ!」とか「新しい自分に出会うぞ!」とか、きっと希望に燃えて入学されるかと思います。でも、晴れの日があれば雨の日があるように、いつだって順風満帆とは限りません。運が悪い日だって、くじけそうな時だって、きっとある。でも、そんな時こそSSCを活用してほしいです。SSCは芸工大生が上昇気流に乗るお手伝いをする場所です。元気な時も、そうじゃない時も、SSCがあってよかった、と思ってもらえる組織でありたいです。たくさんの方に気軽に利用してほしいと思います!


「ありがとうございました」




ミーティングスペースを後にした私は、なんだか呆然としていました。数日前、SSCを調べはじめたとき、

(…大体こういうのって学生の相談に乗りますよ~みたいな組織だよね?調べるまでもないんじゃ…?)

と言った自分を思い出して、恥ずかしくなりました。

SSCは、学生を見守り、いつも気かけている。
そして寄り添おうとしている。
受け身でなく、自ら手を差し伸べようとしている。

ふと気づくと、静かな感動が、心の奥で穏やかに波紋を広げていました。


後日。
完成したレポートを、S先輩に確認してもらいました。
「…まずまず。合格。」
「…よかったです!」
もう、うまく言葉にならなくて、小学生のような受け答えになってしまいました。
そんな私を面白そうに眺めながら、S先輩はやっぱり今日もにんまり笑うと、
「じゃあ次のリポートは『山形の初夏』ね。6月9日締め切りで!」

え…もう次の仕事…??

…そうだ、こんなときこそ、とりあえずSSCにいってみよ。

…ということで、わたくし松浦が担当するリポートは、次回は6月9日になりそうです?

次回もお楽しみに!



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