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25.10.16

読みもの

キラキラステッカーから手づくり本まで。紙と印刷で広がる「ものづくりの世界」

キラキラ光るステッカーや、世界に一冊だけの手づくり本。
東北芸術工科大学には、そんな“紙と印刷”を使ったワクワクする授業があります!
デジタルもアナログも全部使って、アイデアをかたちにする美術科グラフィックアーツコースの授業をのぞいてみましょう。

キラキラステッカーをつくろう

最初に紹介するのは「創作ステッカーゼミ」。
自分で描いたイラストを、ホログラムシールに重ねて――
“世界にひとつだけ”のキラキラステッカーをつくります!

まずはデジタルで描いたイラストを、透明ラベルシートにインクジェットで印刷。

今回はゆるーいイラストを描きました

そのシートをホログラムシールに重ねると……キラッ?
でもちょっと待って!
そのままだとホログラムが透けて、イラストが見えづらくなってしまうんです。

全面キラキラになってしまいました…

キラキラステッカーの要“白引き”

そこで使うのが“白引き”というテクニック!
白いインクで下地を刷ってから、上にデザインを重ねると、イラストがはっきり見えるようになります。

キラキラにしたいところはあえて白を抜いておくと、キラッと光る演出もできるんです!

水の部分はキラキラを残すために白引きしませんでした

遂に完成

完成したステッカーは、まるでお店で売っているグッズみたい!
箔押しをしたり、質感を変えたり、自分の「好き」を思いきり表現できます。

この授業は“プリント表現”の入り口。
キャラクターやイラストを、いろんな素材や印刷方法で表現できるのが魅力です。

ステッカーゼミのみんな?


文と絵でつくる、たった一冊の本

続いての授業の名前は「ブックバインディング&デザイン」。

文芸学科の学生が物語を、グラフィックアーツコースの学生が絵を担当して、
力を合わせて一冊の本をつくる、とっても人気の課題です!

「どんなデザインにしよう?」
「このページ、もっと世界観を出したい!」
話し合いながら、物語と絵が少しずつひとつになっていきます。

文芸学科の学生とペアでやっていきます

ページのレイアウトを考えて、

印刷して、

綴じて

箱までつくる――。

プロの製本家の先生にご指導いただける貴重な機会。
すべて自分たちの手で進めていくから、作業のたびにドキドキとワクワクが止まりません!

印刷は一枚ずつ真剣勝負。
全て同じクオリティで印刷しないといけないので緊張感と集中力が必要。
刷り終わる頃にはスキルが格段にアップ!制作に対する責任感も身につきます。

ただ本を作るだけじゃないー。紙作りからスタート

この授業のすごいところは、それだけじゃありません。
なんと――使う紙も自分たちで作るんです!
原料となる植物「楮(こうぞ)」を育てて、収穫して、紙を漉くところからスタート。

元々大学内に自生していた「楮(こうぞ)」を見つけたことから栽培がスタート!

“素材づくり”から“本づくり”まで、すべての工程を体験できます。

「紙ってこんな風にできるんだ!」
「この紙、思ったよりあたたかい!」
そんな発見の連続に、ものづくりの奥深さを感じます。

完成した本を手にした瞬間、教室に広がるのは笑顔と拍手。
自分たちの力でつくり上げた一冊は、世界にたったひとつの宝物です。

ブックバインディング&デザイン作品お披露目会。文芸の学生たちと

ポップもアートも、ぜんぶ自分の手で!

キラキラステッカーのようなポップな作品も、手づくり本のようなアート作品も、どちらもここで生まれています。

自分の“好き”を出発点に、アイデアをかたちにする。
そんなワクワクする学びが、グラフィックアーツコースにはあります。


関連ページ:

美術科グラフィックアーツコース


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